一筋の光

坂庭です。

僕は借金と未払いの負債が
合計3500万円以上になったときに、
四面楚歌になった。

スタッフの給料が最優先

取引先への支払い

滞納している税金・社会保険料

自分の生活費なんて、半年以上
下ろせてない

だけど、頼れる人が誰もいない

もう、どうにもならなかった

それでも、やまない督促の嵐

「どいつも、こいつも
金、金、言いやがって!」

「テメーも金か!?」

「テメーも金か!?」

「テメーも金か!?」

「上等だ!だったら、気絶するほど
稼いで、全額、まとめて払ってやるわ!」

「テメーにも!テメーにも!テメーにも!」

「そうしたら、全員、まとめて
ぶっ潰してやるから覚悟しておけ!!」

「テメーら全員、地獄に落ちろ!!」

「いや、俺が地獄に落としてやる!!」

まるで、ドラマ「銭の戦争」の
草なぎ剛そのものだった。

世界中が敵で、誰も味方がいない。
誰も頼れず、誰も信用できず。

人が札にしか見えず、必死に金で
人生を取り戻そうとしていた。

『金さえあれば、人生が取り戻せる』

本気で、そう思っていた。

時間も健康も人間関係も。

その前に、寝たきりで
水も飲めなくなり、
すべてが崩壊した。

【絶望】

今、振り返っても、この言葉以外
見つからない。

小学生の子供2人抱えて、
妻が稼いで返せる金額じゃない

自分の身内とは絶縁関係

妻の両親や兄には甘えられない

(借金があることすら打ち明けられない)

頼れる経営者仲間もいない

もはや、お金を貸してくれる銀行すらない

***

寝室にこもり、寝たきりで、
絶望と戦っていた

「俺は誰からも愛されてない」

「なんで生まれてきたんだろう」

「俺なんて生まれてこなければ
良かったんだ」

「何もかも放り出して
死んでしまったら楽になるのに」

「今、ここで自分が死んだら、
家族はどうなるかな」

「どうせ、俺1人がこの世から
消えて無くなったところで、
誰も悲しむ人なんていないだろうな」

世の中は全員敵
自分の味方は誰一人いない

子供がいて、家族がいて、
スタッフがいて、クライアントがいて、

税金・社会保険料があって、
未払いの支払いがあって

死ぬに死ねなかった

自宅の寝室にこもっていても、
子供がいたら、声を出して
泣くことすらできない

声を出して、泣くことすら
許されない

妻に弱音を吐くことも
できない

布団の中で奥歯を噛み締めて、
声を殺して泣いていた

肩を震わせて

「もう、どうしたらいんだ・・・」と

「夜明け前が一番明るい」とか
「一寸先は光」とか

そんな言葉すら、綺麗事にしか
聞こえないし、心に響かない

絶望は絶望でしかない

恐れ・不安・焦り

テレビのリモコンでオフに
するように

「消えて無くなりたい・・・」

「もう、誰か俺を消してくれ!!」

本気で、そう思った

あの時の気持ちを今、
思い出しても涙が出る

***

数ヶ月、ログアウトしていたFBを
再開した理由。

ぶっちゃけ、ソーシャルなんか
やらなくても生活に何の
支障も無い。

それでも、再開した理由。

それは、「こんな記事でも、
誰かの希望になればいい」と
思ったから。

「自分と繋がることで、
少しでも誰かの希望に
なればいい」と思ったから。

「夜明け前が一番明るい」とか
「一寸先は光」とか

そう思えない人にとって、
「一筋の光」になればいいと
思ったから。

「人は、自分のためには頑張れない。
大切な誰かのためになら頑張れる。」

そんなの嘘だ。

「誰かの為に頑張らなきゃ」
と思うから苦しくなる。

今は、もう、誰かの為になんて
生きなくていい。

まず、自分の為に生きよう。

他の誰かのことなんて、
もっと、ずっと後でいい。

今は、ただ、自分のためだけに
生きよう。

もし、あの時の自分に声を
かけるとしたら?

「世界中が敵」としか思えず、
「誰からも愛されていない」と
思っていたとしても。

優しく頭を撫でて、
「大丈夫だよ」と声をかけて
あげたい。

幼い子供を優しくなだめるように。

「いっそ 最後まで 最後まで
信じられる力を 僕にください
例えばそれが 偽りでも」

坂庭

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